どんな病気なの?
梅毒の病原体は”トレポネーマ”と言い、皮膚や粘膜の傷を通して体内に侵入し血液中に入って全身に広がります。主な感染経路は、感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触です。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。口に梅毒の病変部分がある場合は、キスでも感染します。先天梅毒と後天梅毒に分けられ、後天梅毒は4期に分類されます。ただし、症状が出ない場合もあるため、注意が必要です。梅毒に感染した場合は、HIV検査もあわせて受けた方がよいでしょう。また母子感染で赤ちゃんに起こる先天梅毒は、妊婦健診が行われているため現在はほとんどありません。
近年の梅毒の患者報告数は、2013年1228人、2014年1661人、2015年2690人、2016年4518人、2017年5770人で、2018年は11月4日までの患者報告数が5,811人(暫定値)となっており、2000年以降最多の患者報告数であった昨年の5,770人をさらに上回りました。
2018年は6,000人を上回る予想で、年々増加の傾向にあるので注意が必要です。
2018年は6,000人を上回る予想で、年々増加の傾向にあるので注意が必要です。
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不治の病として知られていたが現在は早期治療で完治する
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慢性の感染症で、何年もかかって進行していく
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梅毒に感染すると、HIVウイルスにも感染しやすくなる